定期的に読み返す本。
日曜日から探して、昨日も4つの書店を探して歩いたが見つからず、昨日アマゾンに注文して、今日の夕方やっと届いた。届いてすぐ読み始め、一気に読んで読了。
勝間和代さんの本は『グーグル化・・・』に続いて二冊目である。この本も大変面白く読みやすかった。全部で327ページだが、日ごろ読んでいる古典の作品と比べると読みやすく、このような文章、内容の本ならば500ページあっても大歓迎!と思うくらいである。実際に、300ページを超えている本書でも、もっと書いてもらいたいという部分はたくさんある。300ページでも、物足りない感じさえするのだ。私が、本書での言葉でいう「教えて君」的な傾向が強いからかもしれないが。
以下、付箋をつけた箇所。心に留めておくべきところ。
・拙速は避けるべきですが、鈍足はもっと避けるべきです。(p.19)
「鮮度はいいけれども確度が多少悪い判断のほうが、遅くて正確な判断よりもよほど重要であるから、限られた情報の中でどんどん意思決定をする必要がある」
・行動さえできれば、圧倒的に他者より優位に立てる(p.24)
・現場の一人ひとりが不確実な情報を限られた時間のなかで意思決定していかないと、企業の経営が成り立たなくなってしまっている。(p.34)
不確実性を扱った古典にフランク・ナイトの『Risk, uncertainty and profit』があるが、この本、最近読みたいと思ってウェブ書店を探してみたが、在庫切れ。古本でも見つからず、原書でなければ読めない状態。英語の勉強にもなるから原書を読むのは厭わないが、経済学や政治学などの名著、古典はいつでも読めるように絶版などにはしないでほしいと思う。最近フリードマンの『資本主義と自由』を読んだが、とても読みやすい訳でとっつきにくいと思っていたフリードマンの考えがよくわかった。こういう形で古典がどんどん出版されてほしい。ナイトの本もどこかで読みやすい翻訳で出版されないかなあ・・・。
・ブルーム博士の思考の六段階モデル(p.40)
知識ー理解ー応用ー分析ー統合ー評価
目次を読んで一番興味を持ったところがこのモデルについて。本書には、知識ー理解ー応用までは学校で教わった部分として考え、残りの分析ー統合ー評価にポイントをしぼって処方箋が書かれてある。
・「個人責任の時代」の到来。これから十年以内に、これまでの政府・社会・会社の保護が薄れる代わりに、個人一人ひとりの責任が重要となる時代が来る。(p.50)
『ウィキノミクス』でも組織ではなく、個人がプレーヤーとして活躍する時代になることが描かれていた。個人が生き延びる術を各自備えていかなかればならない時代がやってくる。だからこそ、効率的な勉強を続けなくてはならない。
・経済原理は、効率的といえば効率的にできていて、正規雇用の賃金には下方硬直性があり、かつ、日本の雇用慣行ではなかなか解雇や賃下げはできない、このため、雇用主はその分、従業員を長時間労働で安くこき使うことで、つじつまを合わせているのです。問題は、そのようなものにつき合っていると、こちらも心身ともに消耗してしまうということです。
親戚の30代の男性たちは、公務員、ビジネスマン問わず、毎日ものすごく働いている。10時代に帰宅できれば早いほう、という感じ。あんなに働いていたら、自分にスキルをつけることはおろか、心身ともにぼろぼろになってしまうのではいか、と本当に思う。家庭は母親と子供だけになってしまっているし。どうしてこんなに働かなければならないのかと、常々疑問に思っていた。もっと余暇を与えて、各自スキルを伸ばしてくれたほうが(そのように動機づけしたほうが)、会社側にもメリットがあるのではないか、と思うが、上記のように本書で書かれてあると納得してしまう。このような働き方では長期的には会社側にもメリットが少ないのではないか、と思うのだが。奴隷のように働く人間よりも、効率的でクリエイティブな人間を雇っていたほうが、厳しい環境では生き残れるのではないだろうか。現状のような人の使い方は短期的には企業にとって望ましいものかもしれないが、長期的には優秀な人材がこなくなり(長時間労働の挙句、いつクビを切られるかわからない状況に優秀な人材は来ないだろう)、企業には活力がなくなり、家庭の基盤は脆弱という社会になってしまうのではないだろうか。
・何かの概念や考え方を自分なりに束ねて整理して、考えやすくするもの、覚えやすくするものがフレームワークという考え方です。(p.66)
フレームワーク力を叩き込みたいこと、それから、勝間さんが実行されているさまざまなことを自分もやってみたいこと、この二点を考えれば、この本は三ヶ月に一度とか、半年に一度、もしかしたら、毎月のはじめに読み返して徹底的に自分の落としこんでいくことが必要だと思う。
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